新年明けましておめでとうございます。 旧年中は何かとお世話になりありがとうございました。本年も何卒宜しくお願 い申し上げます。

 皆様お元気でお過ごしでしょうか。 新たな年を迎え、それぞれの思いの中で今年の夢・希望・抱負などをイメージ されたことと存じます。昨年に積み重ねた「努力」という基礎のもとに今年の 一年間がある事を忘れず、今年一年間お互いに頑張りましょう。 

経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏が次のような言葉を残しておられます。

   人と比較をして劣っているといっても 決して恥ずることではない。 けれども、去年の自分と今年の自分とを比較して もしも今年が劣っているとしたら、それこそ恥ずべきことである。

 いかがでしょうか『他人との競争よりも自分との競争、しかも少しずつでもい い、ほんの少しでもいいから成長できるように努力を続けよう』氏の言葉には そのような教えがあるのではないでしょうか。 しかしながら私自身に照らしてみますとやはり「体力」の衰えは顕著であ り、去年を上回ることは流石に不可能かと思う次第であります。「体力」どこ ろか「知力」も残念ながら年々衰えを感じてきております。では自分との戦い の中で去年に勝るものは何かと問いかけたとき、やはりそれは「受け入れる 力」すなわち「受容力・許容力・包括力」ではないかと私は考えます。若い世 代に対抗し老害をまき散らす迷惑な存在よりも、次世代の斬新な意見を受け入 れ、そしてすべてが良い方向へと進むようにやさしく導くことが出来る存在と なれるよう、今年も努力を続けたいと思います。

 本年は乙巳（きのとみ）の年であります。乙とは「きのと」と読みますがも うひとつ「おつ」とも読みます。ご承知の通り乙とは甲の次であり一番ではあ りません。「甲乙つけがたい」「乙な味」など皆様にも聴きなじみの言葉があ りますが、調べてみますと「乙」とは一番前には出ていない若干控えめな意味 を持ち、かつ柔軟性や協調性を象徴し周囲との調和を保ちながら自身の目標に 向かって進んでいく力を表している、との事です。そうです、今年は「乙」に 因んで、周囲との協調性を保ちながら自身の目標に向かって着実に進んで行こ うではありませんか。

 皆様の今年一年のご健康とご多幸、そして益々のご活躍を心よりお祈り申し 上げます。

      令和７年  新春 

                                     近畿安全施設株式会社    

                                      代表取締役会長 古川 真二